暦 |
天赦日 |
選日、雑注にも入れられる。字の如く天が赦す日というわけで、極上の大吉日といわれている。
特に婚姻には良い日といわれる。 この日は百神が天に昇る日とされ、天が地上の万物を生養しその罪を許す日であるという。 |
★2017年の天赦日は次の日となる。 立春より後の戊寅の日: 2月20日・ 4月21日 立夏より後の甲午の日: 5月 7日・ 7月 6日 立秋より後の戊申の日: 9月18日 立冬より後の甲子の日:12月 3日 |
一粒万倍日 |
一粒万倍とは、一粒の籾が万倍にも実る稲穂になるという意味である。一粒万倍日は何事を始めるにも良い日とされ、
特に仕事始め、開店、種まき、お金を出すことに吉であるとされている。 一粒万倍日は数が多いことから、他の暦注と重なる場合がある。 その場合、吉日と重なれば一粒万倍日の効果が倍増し、凶日と重なれば半減するといわれている。 |
二十八宿 |
二十八宿は、古代中国の星座を示している。もともと二十八宿は、月が天球上でどの位置にあるかを示すために用いられたもので、
純天文学的なものでした。これが年月日に配当されて、それに付随して吉凶が与えられたものである。 この二十八宿は、中国からインドへ渡り、宗教上の理由から牛宿を除く二十七宿となり、主に日の吉凶を判断するのに用いられていた。 それが唐時代に七曜とともに「宿曜経」として中国に逆輸入され、それが空海によって日本に伝えられたといわれている。 日本でも、最初、二十七宿を使用していたが、貞享改暦以後は二十八宿を使用するようになったようである。 また、八世紀初頭の貴人の墓といわれている高松塚古墳には、二十八宿の宿曜図が描かれており、 二十八宿は空海が伝える以前からあったのではないかと推測されている。 |
二十八宿 星の意味 |
不成就日 |
何事も成就しない日とされ、結婚、開店、子供の命名、移転、契約、芸事始め、願い事など、事を起こすことが凶とされる。 |
三殺 |
毎月の暦に記されている三殺日とは、その月からみた凶日で、この日も吉事や引越などの日には使用しない方が良い日である。 |
三隣亡 |
三隣亡は少し前までは建築関係者の大凶日とされ、棟上げや土起こしなど建築に関することは一切忌むべき日とされた。 その字面から、この日に建築事を行うと 三軒隣まで亡ぼすとされたためである。現在でも棟上げなど建築に関することの凶日とされ、 建築関係の行為は避けられることが少なくない。高い所へ登ると怪我をすると書いている暦もある。 |