納音十二運

四柱推命講座

納音十二運

 納音十二運とは干支を納音五行に分類し、それに地支星(十二運)を付けたもので、通常の日干から見た地支星(十二運)とは根本的に違うものである。 これは干支そのものの納音五行による旺衰をみているものである。納音十二運は通常の地支星(十二運)に比べ、より内面の性格を表すと言われている。

納音十二運の算出方法は、

例えば辛卯の場合、
納音が「松柏木」となり、木(甲)から見て、十二支の卯が帝旺となっているので、辛卯の納音十二運は「自旺」となる。
但し納音が土となる場合のみ、水(壬)から見た十二運を付けている。

例えば、戊寅の場合、
納音が「城頭土」となるので、水(壬)から見て、十二支の寅が病となるために、納音十二運は「自病」となる。
自生
己亥、丙寅、戊申、辛巳、甲申
 人格者で頭の回転が速い。賢くて敏しょう。心が穏やかで朗らか。生命が長くこつこつと向上発展する。 運気が強い。好運栄達(四柱が良ければ)。何事にも積極的で困難も努力により解決出来る。
自敗
壬子、丁卯、己酉、甲午、乙酉
 破れの意味がある。敗財星の感覚で判断すると良い。表面は従順そう。初めは熱心であるが後に怠慢になる。軽はずみで失敗しやすく、 熱しやすく冷めやすい。

風流という面はあるが、酒色に迷い家庭問題が起こりやすい。波乱万丈の星。大運が悪いと更に荒れる(沐浴の時に特に荒れる)。
自冠
癸丑、甲辰、丙戌、丁未、壬戌
 高潔な人格で万事に円満。先見の明がある。下に対しておごらない、侮らない。社交性があり、人間関係など交際の仕方が非常にうまい。

愛される天性を持っている。人望がある。表面は温和で内面は頑固。

※女性にあると、非常に夫に尽くし、全て円満に事を運んで行く。
自臨
庚寅、乙巳、丁亥、壬申、癸亥
 聡明温厚で品位高い。明朗。記憶力もよい。義理人情も篤く、円満主義で、自然に開運してゆく。(新しい物事を好むところあり。)
自旺
辛卯、戊午、庚子、癸酉、丙子
 忍耐強い。自尊心も強く自信家。実行力がある。自我を曲げず男女とも離婚しやすい。 女性は男性を尅しやすく再婚型の人。中年以降に開運する。帝旺羊刃と考える。
自衰
戊辰、己未、辛丑、庚戌、丁丑
 温厚篤実で自制心に富み、自らの分を守る。夢を見る。常にさい疑心が強い。苦労性。みんなから祝福されて結婚することが少ない。 印綬・死に似ている。

常に取り越し苦労が多い。婚期の遅れる人が多い。縁談は進展しにくくまとまりにくい。
自病
己巳、丙申、戊寅、辛亥、甲寅
 物静かで楽天的。風雅を好み人情が厚い。神経痛になるなど健康状態は良い方ではない。内心は静か。 人に尽くしても返って来ない所がある。哀れみの情が深く、反面嫉妬心が強い。

女性…嫉妬心が強い。
男性…芸術家に向くが自由を束縛されると伸びない。
自死
壬午、丁酉、己卯、甲子、乙卯
 温和で英知が深く先見の明がある。冷静。かき分けて人の中に出て行かない。縁の下の力持ち的な人生を送りやすい。 知識欲が旺盛で学術・技術・芸術・語学・芸能関係等に向く。

天干星で言えば傷官的要素がある。甲子と乙卯は神経過敏である。
自墓
癸未、甲戌、丙辰、乙丑、壬辰
 質素、物質や金銭運が良く物を集める(四柱さえ良ければ財がある。)争いを好まず物事の円満解決が出来る。 発展したり悪くなったりと吉凶が極端になりやすい。五行が悪いと偏屈になりやすい。
自絶
庚申、乙亥、丁巳、壬寅、癸巳
 吉凶が定まらない。陰気な反面激しやすい。短気で短命。沈着。ただ四柱が悪いと沈着でない(例えば傷官、偏官、多印があると短気)。
自胎
辛酉、戊子、庚午、癸卯、丙午
 争うことを嫌う。物事を怖れず冷静で腹が座っている。同情心に富むが、強引であったり無理な事をいわれたり、 刃向かう者には突如として噛みつく。

研究、発明、発見には良いが、時々変わりやすく、永続性に欠ける。義侠心に富み、曲がったことが嫌い。普段は大人しく冷静。
自養
戊戌、己丑、辛未、庚辰、丁未
 真面目で争いを好まない円満主義。万事に控えめ。依頼心が少なく、実力を持って生活する。上下の隔てなく愛情を注ぐので他人から敬愛される。