財星 |
偏財と正財を合わせて財星という。 |
偏財と正財の共通事項 |
1、財運 財星は地支が旺相している事が大切である。旺相していれば財運があることになり、お金を上手く運用する才能があると言う事になる。 中でも冠帯を第一とする。地支が死や墓、絶などの休囚運の場合は財が流れ、回転させても減ってしまう事になる。 それから財の管理には日干地支星の強弱も影響を与える。ある程度の強さがなければ管理する事ができないと説く。 日干地支星が弱い場合には、お金があっても自由に使えないとか、お金が貯まらないとか、金銭的な幸福とは縁遠くなる。 |
2、流年 結婚運は財星の流年から官星までが一番良い時期である。未婚の男女にとって財運の時期は、愛が芽生え恋愛に進展しやすい時期である。 特に男性は積極的になれる。既婚者の場合は浮気心が芽生る事があり、それが具体化した場合には家庭破壊の要因をつくる事になる。 財星は遊びという働きが強くなる。 四柱が多財身弱の人の結婚は、財星の時は運が悪いため、官星または印星の時期の方が良い。 |
3、他星との関係 財星と印星が多いとけちになる。 比肩星と共に現れた場合は、財星の働きが殺され大きな損害や災難に遭遇する。時には親戚や兄弟姉妹などのために出費が重なったりする。 更に官星が加わると被害の規模が拡大したりする。 羊刃も比肩性なので、共に現れた場合には詐欺に引っかかる事がある。 |
4、他界 大運の晩年に財星が出ると宝(生命)を失うと説く。特に比肩と財の死、墓、絶の組み合わせが危ない。 |
5、多財身弱 ①概要 財星過多は財星の吉運が凶意に転換する(日干地支が旺相の場合は凶害減)。男性は優柔不断でひも的傾向があり、 愛人をつくるなど普通の人生を歩まない。お金に対する執着が強い。多財身弱は身を尅して財が流出する。 半身不随や年老いてから健康を害しやすい。 ②女性 舅姑の面倒ばかりではなく、実家の親など親戚の面倒をみる宿命がある。多財身弱の女性の夫は、大抵ワンマンである。 ③財官星 財星と官星が加わると貧窮、病難、生命の危機に至る。或いは健康を得られたとしても一生苦労の中で終わる。 ④財の年 投資で失敗したり高額な物を購入するなどお金を流しやすく、特には金銭のトラブルに遭遇する。 村八分にあったり健康を害する事もある。 |
6、その他 偏財と正財は食神または傷官と並んで四柱に出て、五行が安定するばらば財の苦労はなく良い四柱となる。 しかし比肩や劫財、敗財と並ぶ場合は、比肩星から財星が尅されてしまい、財の損失やトラブルとなりやすいので注意が必要である。 財星の地支が死、墓、絶の場合も、財が入っても流れやすいものである。 女性の場合は、四柱の中に偏財と正財どちらか一つ欲しい星である。 |
偏財と正財の違い |
1、偏財の流動する財に対して正財は固定した財である。 2、偏財は他人の財に対して正財は自分に財である。 偏財はお金を借りて投資するに対して、正財は自分の貯金を使って投資する。正財はけちになりやすかったり、 慎重という意味があるので、投資はしないように見えるがそうではない。正財を持っている人の投資は、 株ならば優良株に投資するという事である。またけちでも、 必要なものに対しては無理のない程度でお金を使うと言うことである。 3、正財は形にこだわり、偏財は形にこだわらない。 4、正財の形があるものに対して偏財は形がないもの。 5、愛される正財に対して、愛するまたは世話をする偏財。 6、偏財は営業に向き、正財は製造業に向く。 |