誕生日占い 四柱推命 偏官の意味
四柱推命講座

偏官

 偏官は日干を尅し、日干とは陰陽を同じくする天干星(変通星)である。権力、威厳、移動、失職、転任、不和、障害、闘争、転居、受験と いう意味がある。男性から見ると子供の意味を持つ星である。比肩星より数えて七番目に当たる強い星のため、七殺とも呼ばれている。
吉凶の割合
男命→吉面:40%位      凶面:60%位
女命→吉面:10~20%位  凶面:80~90%位

偏官の性情

①正義感
 正義感が強く曲がったことを嫌う。その上律義な人が多く筋を通そうとする。

②下剋上
 上から押さえられることが嫌う。上司と衝突しやすく、上司からは可愛がられない。反抗心が旺盛。相性が合わない場合、共同作業は難しい。 また対上司についてであるが、偏官を持つ上司には真っ向から逆らってはいけない。上司のプライドを尊重しながらが大切。

③親分肌
 義理堅く人情に弱い。好意を持てる人のためならば損得抜きで、一肌も二肌も脱ぐ勇気のある人となる。部下や弱者の味方。

④激情性
 正義感が方向を誤ると闘争的、やくざ的、自分を顧みない方向へ動く。情熱の星である。カッとなって事を起こす事もある。自分を傷つける者とは容赦なく戦う。

⑤犠牲愛
 身を汚しても人(好意を持てる人)の為に生きようとする。血と汗と涙を惜しまない。

⑥行動性
 単純思考型。目の前の事しか考えられない。行動と思考が粗雑。行動が早くせっかち。みずすまし型と言われピッピッと動く。独断先行型。 女性は勝ち気である。形式にこだわらない。自分が関心を持ったものばかりにお金や時間を投資する。好奇心旺 盛。静かにしているより 冒険したり挑戦する事が好き。奇人もいる。思想を求める。自分に合う思想を見つけたら、死ぬ気で思想の為に生きる人もいる。金銭に淡泊である。 性格も淡泊な面が強く、細心の注意に欠ける。短期決戦型で長期間の粘りに対しては弱い。調子が良いときと悪いときの差が激しい。 好き嫌いの激しさが表面に出る。世渡りが下手で見え見えのお世辞は言えない。心の割り切りが早い。諦めが早い。自殺者はいない。 どんな苦労も乗り切る事ができるという吉面を持つが、人との協調性がなかったり、事件を起こしやすいところが凶面である。恋愛はパッと 燃え上がりパッと冷める傾向あり。短期間の付き合いで結婚の約束をする人である。奥様に偏官があると、外に出て行動しやすいので夫から疑われやすい。

⑦職業星
 偏官があれば就職先や仕事に困らない。受験も良い。職人気質である。ただ転々と仕事を変える人がいる。

⑧生命
 四柱に偏官が多い人は短命である。長生きしている場合は、生涯に渡って病気と縁があるか、貧窮している。

⑨四柱
 四柱に比肩星がある人に偏官が回ってくると転勤になりやすい。比肩星と偏官が並んでいた場合、五行の星がどちらかに偏った時に問題が起こる。 地支は中庸が良い。 胎や養、長生も良い。年上の偏官は、偏官が悪く影響しても体力的な衰退期にあたるので強く現れない。

⑩比較
 男性は行動に積極性があり、事業を起こしたり苦難に耐えるため、正官よりも良い。

⑪職業(月上天干が偏官)
 動きまわる仕事。政治家、警察官、自衛隊、警察官、弁護士、建築業、スポーツ、請負業、職人、営業(但し、ぺこぺこは出来ない)、 会社員(転勤族が多い)。思想観念が正しく思い道りに行動できるので軍人が良い。

偏官の制伏

 偏官星を中和できる天干星は、食神星、印綬星、偏印星であるが、いずれにしろ地支星が強くなければ押さえることができない。 また比肩星(劫財、敗財)で押さえらるが、荒れながら押さえる状態である(官殺混雑)。これも五行の相尅、相生で見極めなければならない。社会性が強いため、 社会で名の出る方が意外に多いのは、積極性が強いからこそと思われる。偏官が四柱に並ぶと、問題が多く現れる(官殺)。

四柱での意味

①年柱の偏官

 先祖に武家の背景があるとみる。本人は50代~60代が忙しく身の上の変動が予想される。月上や時上に傷官があり、その傷官が旺相している場合には、 せっかくの官位(地位や名誉)が尅されて、才能や実力が認められず、不平不満が多くなってしまう。

 年柱偏官の有名人

②月柱の偏官

 男性は転勤族や職場を転々とする人が多い。女性は離婚再婚が一番多い星で、中には男性の代わりをしなければならない人もいる。印綬が他柱にあって 旺相していれば 運気も安定し社会の上位に上る事ができる。他柱に重ねて官星を見ると官殺となって、男性であれば社会運に波乱が出るし、 女性の場合には離婚再婚を繰り返すなど家庭運に波乱がでる。職業婦人に多い星である。女性の場合、四柱の中心的位置である月上に偏官が出ると 男の代わりをするという意味になる。

 月柱偏官の有名人

③時柱の偏官

 時上の官星は後世に名が残るという意味があり、時柱に偏官が一つだけあることは喜び。他柱に重ねて官星を見たり、五行に官星が太過する事を嫌う。 それは即ち、官殺となって社会的に凶象が現れるからである。晩年になってもゆっくりしている事がでいない、忙しい晩年が暗示されている。

行運が偏官の場合

①精神面

 行動力と意欲が湧いてくる時期である。ただカッとしやすい時期でもあり、官星や比肩星または傷官星が強い人の場合には、血気怒気には注意して下さい。 強引に事を運ぼうとして周囲との軋轢が生ずる場合もある。また偏官は自分を尅する星なので、競争相手が現れて、その為に不安になったり、 自分を批判や非難する人が現れて迷惑を被る場合がある。

②健康面

 忙しさから体に変調をきたしたり、体調が悪くても忙しさの為に病院へ行けなかったりしやすい時期である。また官は呼吸器系統を意味するので、 気管支・喘息・肋膜・肺炎・結核等の疾病にも注意が必要である。

③人間関係

 いつもより自分が強くなりちょっとした事でむかっとしたりする。プライドを傷つけるような事を言われる事もある。また人事移動があったり引っ越しを する事になったり、女性は結婚等で環境が変わり人間関係も変わる事もある。女性は官である夫を得るという意味がある。但し既婚の女性は夫に対する不平不満が 出やすい時でもある。男性は仕事を優先して家庭をないがしろにしやすい。働いている女性の場合もその傾向がある。

④社会性

 人事などで地位や職場の異動などが多い時期で転換期となる。また急に責任を持たなくてはならない事もおこる。競争相手の出現も予想され、中には部下から 突き上げられたり、上司に反発して改革を起したりという事もある。社会的なトラブルが発生したり、一躍有名になったりという時期である。 とにかく変化の激しい時期と言える。事業家は今までの事業を完成させてゆく最後の段階で、山登りにたとえると8合目あたりといえるでしょう。

⑤金運

 財星の時に入ったお金が、何かと人の為、社会の為に出やすい時期である。