頭脳の星で学問や知識、信望を表す印綬について
四柱推命スクール

印綬

情緒性  思考性  行動様式  社会生活

芸術性  その他  四柱での意味  太過  行運
 印綬は日干を生じ、日干とは陰陽を異にする天干星(変通星)である。学問、知識、礼節、信望、安楽、事の結末、宗教などを意味する。 印綬は名誉を表す。地位も守れるし名声も博する。受勲されたり功績を称えられる意味を持つ。 信頼や信用、名誉など人間として欲しい星である。独創的な発明や発見などの能力もある。

 しかし地支星(十二運)が弱い死、墓、絶などが付く場合は発展できない。帝旺などの力を受けるならば、印綬は力強く発展していく。

吉凶の割合

 男命→吉面:70%位     凶面:30%位
 女命→吉面:90%位     凶面:10%位

情緒性

①人格的

 善良、慈悲心、品行方正、円満な心の人物が多い。

②頑固性

 意外と頑固で打算的。慎重派。

③内向性

 心情的に落ち込みやすく内向しやすい。精神的に悩みやすい。

④死墓絶

 地支の死、墓、絶は取り越し苦労が多く先々まで考えて心配する。

思考性

①期間性

 長期的な展望の思考性。

②保守的

 伝統的や体裁を尊ぶ。

③学者的

 頭が良く、教育、真理探究、学問、学術、哲学、倫理等に秀でる。

④指向性

 傷官は現代的なものに適するが、印綬は学問、芸術、技能など歴史性のあるようなクラシカルなものが良い。

⑤宗教性

 宗教的な観念が強い。

行動様式

①騒音性

 印綬は最後に発展する意味があり、年老いてからうるさい。

②表現性

 印綬が多いと情的に乏しい話し方。面白味に欠ける表現。

③ひねり

 投げやりになる。

社会生活

①性格

 謙虚で温和な方が多く、理論家で夢を持ちながら人生を歩く方が多い。平和主義者で堅実。

②質素

 質素倹約型。蓄財精神が旺盛でも財は貯まらない。

③結婚

 印綬が並ぶと母親とべったりになる。親から溺愛される為、結婚は遅い。

④相続

 先祖や親の財産を受け継ぎやすい。有形でなければ無形の知力や才力を受け継いで技芸や学問などで名誉を得たりする。

⑤家系

 年上印綬で旺相していれば、良家の出身であると判断する。

⑥職業

 知的な分野に向く。医師、教師、宗教家、画家、著述家、学者、芸能人、作家、芸術家、アナウンサー、相撲取り、 古典芸能、サラリーマン。旺相していればサラリーマンでも相当な地位を得られる。食神のように指導者でも良い。バランスが取れた星。

芸術性

 小説家など名の出ている方も非常に多く、地道な仕事を一段と高く押し上げ評価される星である。 絵画や彫刻などもする芸術性の高い星である。芸術家ばかりでなく、医学の研究者、病理の研究者などにも多い星である。

その他

 比肩から始まり、印綬または偏印が天干星最後の星なので、若い時代よりも中年以後に印星が出てくると、良い悪いは別にして強く。

四柱での意味

①年柱の印綬

 50代~60代にかけて、学問や芸能上の栄誉を受けたり、才能が発揮されたりする。印綬が休囚していると母の恩恵が少なくなる。 年上は祖父母、更には先祖という意味があるので、家柄は良く、先祖の中にはお坊さんや教育関係、学問や芸能関係のインテリ階級的バックボーンを持っている。

 ただし印綬が休囚してると位が低かったり、ちまたの僧や学者であったり、その道で挫折したなどという暗示がある。

②月柱の印綬

 印綬は女性の星なので、中心である月柱に女性が持つ場合にはとての良い。しかし男性の場合は決断力に欠け、 官星や比肩星が弱ければ迷いの多い人生となってしまう。また印綬が休囚している場合にはマイナス指向になりやすい。 印綬が休囚していると母の恩恵が少なくなってしまう。

 印綬がよく働いてくれる条件は印綬自身が旺相していること。 次に官星とともにある事である。印綬が良く働けば社会で活躍でき、評価されるものとみなす。

③時柱の印綬

 学問や芸能で名を残す人が多かったり、晩年になってから学問や芸能に目覚めて研究に没頭する人もいる。印綬が旺相していれば晩年幸福の命となり、 子や孫に恵まれて天寿を全うし、大器は晩成を為すと言われている。しかしせっかくの印綬も休囚していると、 人生の功労と功績が晩年になって水の泡となってしまうという暗示がある。晩節を汚す事もあり得る。

 また時上の印綬に加えて他柱に傷官が並立すると思想、文化、芸術、技術等の分野に天才的才能を発揮し、重ねて努力を積み重ねる人は達人の域に入ると言われている。

太過

 吉星である印綬も太過すると良くない。考えすぎて運が発展しない事があり、男性は理論家で理屈っぽいので、 付きあいにくい存在となる。女性であれば口うるさくなる。それも歳を取れば取るほどその傾向が強くなる。また迷いが多く優柔不断な割りに、 内面は頑固で、なかなか「はい」とは言えない。日干別に五行的観点から以下のように言われている。

①日干が木(甲・乙)→浮木の命
 日干が木の場合には水が印綬となり、水の多きによって木は流木となり物の役に立たない。また水に濡れ続けることによって、木は腐ってしまうのでやはり物の役には立たない。

②日干が火(丙・丁)→炎火の命
 日干が火の場合には木が印綬となり、太過した木が燃料となって火は燃え上がり「暴火」となる。人が近づくことも出来ないのでその火を利用することが出来ない。

③日干が土(戊・己)→焦土の命
 日干が土の場合には火が印綬となり、火が太過すれば土は焼け焦げて穀物を栽培することもできず、また万物を載せるという大地の役目を果たすことも出来ない。

④日干が金(庚・辛)→埋金の命
 日干が金の場合には土が印綬となり、土が太過すれば金はその土の中に埋まってしまい、地上に顕われることが出来ず、ただ土塊に等しく、その真価を世に問うことも出来ない。

⑤日干が水(壬・癸)→滞水の命
 日干が水の場合には金が印綬となり、この水源となるべき金によって却って水は濁り、腐敗し腐臭を放って人の飲料水となることも出来ない。

行運が印綬の場合

①精神面

 思考能力や理解力が発揮される時期である。社会的な行動力は減退するが、精神的活動は旺盛となる。 印星が五行に多い場合には却って迷いが多くなってしまい優柔不断になる。傷官と尅し合っている場合にはノイローゼとなる事もある。

②健康面

 精神的疲労が溜まりやすく、余り良いとは言えない。

③人間関係

 平運である。印綬は母を意味するので、母親が病気になったり、母親が問題を起こしたり、母親の面倒見なければならなくなったりする。 また母親のような年配の女性と縁があるという暗示もある。

④社会性

 印綬は過去の整理を意味するので、今までの社会的活動の内容を反省したり、整理したり、時には縮小して足下を固める時期である。 学問や芸能、宗教等にはよい時期である。また表彰や受章の誉れを受けることもある。

⑤金運

 良いとは言えない。研究費ばかりにお金がかかり、実りがなかったり、趣味や余分な嗜好にお金をかけたり、ちょろちょろとお金が流れたりする。