誕生日占い四柱推命 結婚や入学を意味する正官の意味
四柱推命講座

正官

 正官は日干を尅し、日干とは陰陽を異にする天干星(変通星)である。
権力、真面目、身分の発展、官位、理性、結婚、入学、選挙等を意味する。男性では子供の意味を持つ星である。
吉凶の割合
男命→吉面:80~90%位  凶面:10~20%位
女命→吉面:50~60%位  凶面:40~50%位

正官の性情

①正義感

 同じ官星でも正官は、偏官よりおとなしい星である。ただ主導力があり、正義感と信頼性の高さを感じる良い星である。

②役人肌

 律儀である。役人肌で大企業のサラリーマン向き。名誉や常識、外見にこだわる。勤勉で温順、しぶとく粘って慎重。堅物で融通性に欠ける。 地位や立場に対する執着心が強く、一度上がった地位は降りられない。自分を守る。

③執着性

 金銭の執着はあまり強くありません。性格も淡泊で、細心の注意をもって事に臨むので、失敗はありません。

④社会性

 プライドが高く権勢を好み、威張り屋で商人には不向きである。決められた枠や自分で決めた枠から出ると困惑しやすい。自分の城をつくる。 集団から離れる事を恐れる。お世辞を言って人間関係を上手にやれるタイプではない。出世をするのは正官で偏官は転々として出世しない。

正官がよく働いた場合には相当な地位と名誉を得られる。また責任も任せられる。社会性はあるのだが自分が主人公になりたがる。 思想性がないので印綬が共にあると良い。多くはサラリーマンで高級官僚など、高官に上る人もいる。堅実な人生を生きている。

偏官は社会の規範から飛び出す力を持っているが、正官は良い意味でも悪い意味でも世間体を気にする場合が多いので、事なかれ主義となる場合が多い。

⑤経営

 中小企業の経営者にも向くが、思慮の不足が問題になる。正官の死・墓・絶は事業 衰退の時期。

職業

①正官一般

公務員、官僚、堅実な企業のサラリーマン、管理職、銀行員、マネージャーなど責任を持つ仕事や組織の中で活動できる仕事。

②正官の属する五行から見た職業分野

・木の正官(日干が戊己)→ 行政機関
・火の正官(日干が庚辛)→ 教育・文化・芸術分野
・土の正官(日干が壬癸)→ 農林・土木・建築分野
・金の正官(日干が甲乙)→ 経済・金融・財政分野
・水の正官(日干が丙丁)→ 商業・工業分野

四柱での意味

①年柱の正官

 年上の正官は先祖の家柄が良かったことを表す。ただ年上の正官が休囚している場合、家柄は良かったが一旦没落した可能性があるとみる。 または月上や時上に傷官が出て旺相したりすると、せっかくの官位(地位や名誉)が尅されて不名誉な事が起ったり、才能や実力が認められず、 不平不満が多くなる状況に陥ってしまう。

 また年上は50代~60代の運気を表しているため、男性であればその頃に地位が上がってリーダーに立つ事がある。 しかしその正官も休囚していると、逆にリーダーの立場から転落することもある。女性の場合、年上の正官が休囚していると、 50代~60代に未亡人になってしまうケースがある。

 年柱が正官の有名人

②月柱の正官

 月上に正官がある男性は、地位名誉を得られ人の上に立てる星である。しかし印星がなかったり、せっかくの正官が休囚していると運は伸びない。 正官が休囚していると、一旦は組織のトップに立ったとしても、足元をすくわれて長続きしなかったりする。
(例:田中角栄氏は月上正官墓であったので、総理大臣にまで上り詰めたが、ロッキ ード問題で足元をすくわれ、 総理大臣として始めて牢屋にはいる羽目となってしまった。)

月上に正官がある女性は家庭の主婦としては納まらず、どうしても社会に出ざるを得ない状況になる。プライドが高く、夫を立てることができないため、 家庭の主婦としては凶面が出やすい。また男の代わりをするという意味になる。

月上正官の人は、お高くとまっているように見られやすいので、男女とも意識して柔和謙遜を旨とすると正官が生きる。

印綬が他柱にあって旺相していれば運気も安定し社会の上位に上る事ができる。他柱に重ねて官星を見ると官殺となって、男性であれば社会運に波乱が起き、 女性であれば離婚再婚を繰り返すなど家庭運に波乱が起きる。

 月柱が正官の有名人

③時柱の正官

 時上の正官が旺相している場合は、その人の名声が後世にまで残る可能性がある。時柱は晩年運も表すので、時上に正官があると静かな老後を望んでも、 何かと忙しく責任を持たなければならない場合が出てくる。他柱に官星を重ねたり、五行に官星が太過すると官殺となって社会的な凶象が現れる。

行運が正官の場合

①精神面

 物事をしっかり受け止めようとする気構えが出てくる。主導性が現れる時期である。全ての面で発展向上の効果が上げられる時である。 社会的使命に目覚める場合もあり評価も受けられる時である。願いが叶ったり、希望に満ちる時である。偏官は動揺、正官は緊張という意味があり、 この正官の時期は襟を正すという意味の時期である。

②健康面

 官星が現れた場合は気管支系の病気に留意する時期である。忙しさと重責から体を壊したり、風邪をかかったりする。 特に四柱の運気が弱い人は急に重責を担って過労で倒れるという事もある。

③人間関係

 未婚の女性の場合は、とんとん拍子に結婚の話がまとまったり、突然に結婚したりする時である。見合いでも良い相手に縁がある。 既婚の女性の場合には、夫に対する不満が多くなりやすい時である。男女共に正官の時は、親が他界したり家庭的な責任を持ったりしやすい。

④社会性

 社会に対して自己を確立する時。サラリーマンは地位の変動や部署の変化、転勤等 が生じやすい。事業家ならば、社会的な信用が増す時期なのでPRに力を注ぐと良い。 人からの援助や引き立てがあり、仕事の仕上げをする時期でもある。

⑤金運

 上々である。全てが安定する時期に当たっている。

※正官は、四柱に正官が二つ並ぶ場合は、偏官と同じ作用を起こす。また正官と偏官 星が並ぶ場合も、偏官星と同じ働きになってしまう(官殺)。 官星が五行に太過す る場合は、干合、支合、三局して、印綬星、偏印星、食神星があるか、大運、流年 にその地支が強い場合は、強い官星を中和できる。 男性も女性も官星が太過すると、いろいろな問題で苦労が多いようである。