天干星の並び 星の意味 四柱推命
四柱推命講座

天干星の並び

 すべてのものは関係性で成り立ち関係性によって変化するように、天干星の星同士も組合せによって意味合いが変化する。

ここでは、その代表的な組合せで名前が付いているものについて説明する。

財官印三宝の命

 四柱天干星に財星と官星、そして印星が並んだ命式を「三宝の命」といい、四柱推命学では一番良い星の並びになる。 社会的な地位や名誉、財産に恵まれ、親族の中にこのような人がいた場合には一番の出世頭になる。自分はそんな気がなくても態度が大きく、 威圧観があるように見られがちである。

 また女性がこのような命式を持つと、自分の運気の強さがかえって夫の運を壊してしまいやすい傾向にある。 専業主婦の場合は、夫の立場を尊敬し夫を立てて上げる努力が必要である。

 男性は月上に官星が出て旺相するものが良く、女性は財星か印星が月上に出る方が良い。

官印両全の命

 正官と印綬、正官と偏印、偏官と印綬、偏官と偏印の並びを官印両全の命と言う
 官星とそれを助ける印星が並ぶため、良い並びである。
社会的に伸びる星で、学問や芸能の分野で才能を発揮することができる星である。
性格は責任感が強く行動力があり、それをコントロールできる頭脳が備わっている。

地支星(十二運)は旺相している方が良い。
官星が休囚(死・墓・絶)している男性は、一度トップに立っても足元をすくわれる事があり、社会運に凶事がつきまとう。
官星が休囚している女性の場合は、男性運(夫運が悪くなる。月上は、男性の場合には官星が良く、女性の場合には印星の方が良い。
例 有名人の名簿
神田沙也加 女優

財官双美の命

 正財と偏官、偏財と正官、正財と正官、偏財と偏官の並びを財官双美の命という
 財星と官星が並んでいるので財運と地位に恵まれる星である。 一生食べる事には事欠くことがない星でもある。
女性の場合は月上が財星である事が好ましく、
男性の場合は月上が官星である事が好ましい。

ただ、大運や流年で星が五行の財と官の所に7つ以上固まると、財殺となって金銭の問題が発生する。

女性の場合は、官星が休囚(死・墓・絶)していると夫運に恵まれないが、旺相していれば官星を壊す星がない限り、良き夫に恵まれる。 男性の場合は財星の旺休で妻運を見る。

この並び(財星と官星)に印星が加われば、財官印三宝の命となり運気は最高になる。 四柱上に印星が出れば良いわけだが、大運や流年で印星が回って来て三宝の形に成ったときにも良い運気となる
例 有名人の名簿
南 果歩 女優  平 愛梨 女優

準三宝の命

 四柱天干星に財星と官星、そして食神が並んだ命式を準三宝の命と言う。
 管理能力を表す財星と組織人としての忍耐力を表す官星があり、人気とお金を作る運勢である食神が共にあることから、 人気や社会的な地位に恵まれ、財運も兼ね備えている運勢である。起業家にも多い命式である。

比肩一貴格

 天干星が比肩・比肩、または比肩・比肩・比肩と並び、地支が旺相している組合せを比肩一貴格と言う
 個性が強くマイペースで一匹狼的な所がある。プライドが高く曲がった事が嫌いで、竹を割ったような性格である。 普段は忍耐強く、ここぞという時には行動力を発揮する。お金に執着せずどちらかと言うと淡白である。そして使うべき時には思いきった使い方をする。

 この星を持った人の印象は、ツンとして突っ張っているようにも見える事が多い。よって、心して謙虚さを保つ事が人間関係を無難にする秘訣である。 女性は冷たい感じを与える美人が多い。

劫達の命

 天干星に劫財と食神が並ぶ命式を劫達の命という。
 財を生む星である食神と財を壊す星である劫財が相生して、バランスが取れた組合せとなり財に恵まれる運勢となる。

 性格的には大人しい食神と大胆で積極的な劫財の組み合わせである。

 宝くじが当たったり、思わぬ時に遺産が転がり込んだりと、 一方的にお金が入ってきたりする運勢でもある。 また援助者にも恵まれる運勢である。ただ真面目にこつこつと働いて行こうという星ではないため、財星が強く出ていない場合には、お金を流してしまう事になる。

傷官生財格

 傷官と偏財、傷官と正財の並びを傷官生財格と言う
 お金を作る星である傷官とそのお金を管理しコントロールする財星が並ぶ組合せで、無から有を得る運勢である。 時代や流行に敏感で、損得観念が発達し商才に恵まれる運勢である。営業活動で成功したい人には必要な星である。

 ただ比肩星に星が太過している場合には、自分の考えが強すぎて失敗し、結局お金をを流してしまう事になる。 また五行に印星が太過している場合には、印綬傷官の形になり、商売よりも学問や芸能方面に関心を示し、その才能を発揮するようになる。

印綬傷官格

 天干星に印星と傷官の並びを印綬傷官格と言う。
 印星が傷官の凶面を尅して吉に変えていると言える。印星は印綬だけでなく偏印の場合でも、印綬傷官格に分類される。

 性格面では感受性が強く、学問や芸能面で才能を発揮したりする。命式では比肩星が強く現れているか日干が強い方が、印綬傷官格の能力を発揮できる。

 比肩星が弱いまたは日干が弱い場合には、精神的にまいりやすく、時にはノイローゼなどの精神病になる事もある。子供の頃から精神面を鍛えておく方が良い。 基本的には頭脳労働向きであるが、スポーツなどでも活躍している人も多くいる。

財殺の命

 天干星に財星と官星があり、かつ五行図の財星と官星の2ヶ所に合計で7つ以上星が固まる命式を財殺の命と言う。
 天干星だけを見ると財官双美に見えるが、五行図のバランスが崩れた形なので、一時的に社会的な地位や名誉を築き、 そしてお金に恵まれたとしても、周期的に金銭問題や異性問題、時には職場でのトラブルに巻き込まれ、身を滅ぼしやすい運勢である。

仮傷官

 食神と食神、食神と傷官、傷官と傷官の並びを仮傷官と言う。
 豊かな感受性が今までになかったものや、時代の最先端のものを更に発展させる運勢で、一から作り上げて行く環境に適している。 今まであるものを引き継いだり、相続したものをそのまま伸ばす事には適さない。そして特殊な才能に恵まれる運勢でもある。

 理想が高く妥協する事が苦手なため、対人関係のトラブルを起こすことも多いが、その気持ちが仕事面では成功に導いてくれる。 目の付け所が人とは違うところが特徴と言えよう。

過傷官

 五行図において、食傷星のところに星が4つ以上固まった四柱を過傷官と言う。三柱しかわからない場合は、 3つあるいは3つ半でも過傷官と呼ぶことがある。過傷官を持つは、非常に感受性が強く人の心を見抜いてしまうと様な所がある。 また霊感やインスピレーションのが非常に強い人もいる。

 器用で特殊な才能が伸びる星である。感覚が冴えている。 目の付け所も鋭く言葉がきつくなり人を傷つけたり、自分も傷つきやすいデリケートな神経をもっている。よって人との相性やこの人を 取り巻く環境が大変重要になって来る。強そうに見えるが壁にぶつかるとすぐに弱音を吐きやすい。

 女性でこの星を持った場合は、結婚や夫婦関係に問題が起きやすい。

多財身弱

 正財と正財、正財と偏財、偏財と偏財の並びを多財身弱と言う。
 財多くして流れるという意味で、一生食べる事には困らないが、お金の問題が絡んでくる運勢である。

 性格的には男女ともに当たりが柔らかく、優しく人の良いところがある。男性の場合には男性的な迫力に欠ける。女性はお喋りな人が多く扶養の義務もある。 また中年以後太りやすい傾向がある。

 財星が休囚している場合にはケチになりやすく、旺相しているとお金を流しやすい。 男性の場合には女性問題を起こしやすい。本来財星はお金を管理できる星であるが、多財になるとお金や物の管理がだらしなくなる。

官殺混雑

 比肩と偏官、比肩と正官、劫財と偏官、劫財と正官、敗財と偏官、敗財と正官の並びを官殺混雑と言う
 外見は紳士淑女のように品格がありおとなしそうに見えるが、言い出したら人の意見を聞き入れない頑固で強情な面を持つ。 好きな事と嫌いな事がはっきりしていて、物事の白黒もはっきりさせようとするタイプである。プライドや責任感、自分なりの正義感が強く、 人に指図されることを極端に嫌う。

 四柱や五行に印綬や財星が少ないと、間抜けであわてんぼになりやすい。 好奇心が旺盛で行動力があり、じっとしている事が苦手である。そのため、ディスクワークより室外の仕事が向いている。一年中忙しくしている人が多い。

官殺

 正官と正官、正官と偏官、偏官と偏官の並びを官殺という
 官星が2つ以上並ぶものを官殺という。五行推命研究会では通称、官から官、ともいっている。
官星が並ぶ事によって、 社会性を現す官位が傷ついてしまう。社会的な問題が起こりやすい星である。

 男性がこの星を持つ場合の性格は、男らしく責任感と正義感も強い。 ただカッとなりやすく、激情だけに突っ走る傾向がある。そしていったん持ち上げられてから梯子をはずされるような事が起きやすい。

 女性がこの星を持つ場合は、社会性が強く職業婦人となる。また複数の夫という意味があり、夫と死別、離婚、再婚を繰り返す場合がある。 性格は男っぽくさっぱりしていて、少しの事ではめげない女性が多いようである。
例 名簿
小泉孝太郎 俳優

多印身弱

 印綬と印綬、印綬と偏印、偏印と偏印の並びを多財身弱と言う
 学問や芸能の分野で活躍する人が多く、学者や芸能人、アナウンサー、宗教家、易者、相撲取り等の職業につく人が多い星である。 性格は優しく人当たりも柔らかい人が多いが、見た目に比べ、内面には頑固さや強いこだわりがある。

 多印性は物事がくどくなりやすいのが欠点である。 また迷いが多く決断ができない場合があり、女性がこの星を持つ場合は婚期が遅れる傾向がある。それから偏印が混じっている場合には、 慢性的な病気にかかりやすい傾向がある。

 五行に官星又は比肩星が強い場合は、才能を発揮する事が出来る。印綬は古典的なもの、 偏印は近代的なものを志向する傾向がある。

倒食

 偏印と食神の並びを倒食と言う
 運気が長続きせず人生ままならない星である。手先が器用であったり、才能はあるのだが優柔不断な人が多く、 迷いが人生の邪魔をする。よってあれこれと手を出すよりも、一つの事を成し遂げようとする方が大成の道に繋がる。

 男性は、性格上迫力に欠ける傾向があり、女性は子供の事で苦労することが多い。子供の素行が悪かったり、子供ができにくかったりする。

 この倒食の運勢を解除してくれる星が財星と天徳貴人である。解除された倒食は、かえって生き馬の目を抜くような発展をする場合がある。
例 名簿
大谷翔平 プロ野球選手 1994年7月5日生